七草粥について

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七草粥について

2021/01/06

神戸市東灘区住吉駅前の住吉ゆき整体院です。
 
明日1月7日の朝、七草粥を食べる風習があります。
 
七草粥は正月行事として定着していますが、本来は1月7日の「人日(じんじつ)」の日に行われる「人日の節句」の行事で、五節句のひとつです(五節句……1月7日の人日、3月3日の上巳、5月5日の端午、7月7日の七夕、9月9日の重陽、です)。
 
人日とは文字通り "人の日"という意味で、中国の前漢の時代に、元日は鶏、2日は狗(犬)、3日は猪、4日は羊、5日は牛、6日は馬、7日は人の日としてそれぞれの占いをたて、8日に穀を占って新年の運勢をみていたことに由来します。
 
この風習が奈良時代に日本へ伝わると、年のはじめに若菜を摘んで食べ生命力をいただく「若草摘み」という風習や、7種類の穀物でお粥を作る「七種粥」の風習などと結びつき、「七草粥」に変化していきました。
 
そして、江戸時代に「人日の節句」(七草の節句)として五節句のひとつに定められると、人々の間に定着していきました。
 
また、7日といえば「松の内(一般的には1月1日~1月7日)」の最後の日にあたります。七草粥が定着した背景には、お正月のご馳走に疲れた胃腸をいたわり、青菜の不足しがちな冬場の栄養補給をする効用もあり、この日に七草粥を食べることで、新年の無病息災を願うようになりました。
 
では七草粥には何を入れたらいいのでしょう? 一般的に七草粥の七草は「春の七草」をさします。
 
【春の七草】
芹(せり)……水辺の山菜で香りがよく、食欲が増進。
 
薺(なずな)……別称はペンペン草。江戸時代にはポピュラーな食材でした。
 
御形(ごぎょう)……別称は母子草で、草餅の元祖。風邪予防や解熱に効果がある。
 
繁縷(はこべら)……目によいビタミンAが豊富で、腹痛の薬にもなった。
 
仏の座(ほとけのざ)……別称はタビラコ。タンポポに似ていて、食物繊維が豊富。
 
菘(すずな)……蕪(かぶ)のこと。ビタミンが豊富。
 
蘿蔔(すずしろ)……大根(だいこん)のこと。消化を助け、風邪の予防にもなる。
 
 
七草粥は春の七草とは限りません。春の七草に限らず、7種類の野菜を入れて作る地方や、野菜以外の具やお餅を入れて7種類とするところもあります。
 
春の七草が手に入らなければ、冷蔵庫にあるネギ、ホウレンソウ、ミツバなど、好きな野菜でOKです。できるだけ新鮮な若菜を使うと、自然界から新しい生命力をいただくという本来のコンセプトにマッチします。