足がつりやすい人へ
2021/09/23
本日9/23は二十四節気でいえば「秋分」です。期間でいえば9/23~10/7です。
秋分の日は「先祖をうやまい、なくなった人をしのぶ日」として祝日となっていますが、正確にはその日は固定されていません。 日本には16日ある祝日のなかで、秋分と春分は太陽の動きをもとにするため、前年の2月1月に国文天文台から発表される「秋分日」が、その日になるという世界でもめずらしい祝日です。
筋肉は脳からの指令を受け取って伸び縮みします。足の筋肉もどれくらい伸びているか、縮んでいるかを筋肉から脳へ信号を送り、伸び縮みのバランスをとっています。スポーツで大量の汗をかき、塩分・ミネラル不足になるとか、冷えて血行不良で筋肉が緊張をつづけるとか、加齢で新陳代謝の低下、筋肉量の不足などでふくらはぎの筋肉センサーから脳への信号がうまくわらず、伸び縮みの調節ができなくなっておこるのが「足がつる」「こむら返り」です。
東洋医学では「肝は筋を支配する」という言葉があり、筋肉の働きをコントロールするのは「肝」の役割。
激しい運動などで血液を全身に供給しつづけ「肝」にたくわえた血液が不足したり、ストレスによって「肝」の働きに過剰な負荷がかかりつづけると、筋肉に異常がおこります。手足のしびれやけいれん、足がつるなどは、筋肉のスムーズな機能をコントロールしている「肝」の異常といえるのです。
また、全身に血液を循環させるのは心臓 ですが、東洋医学では血液をたくわえ、全身の血液量を調節するのは「肝」の役割です。心臓と「肝」が正常に働いて全身に十分な血液がめぐることで、体はスムーズに動きつづけるのです。
この時期、足のふくらはぎがよくつるのは、涼しくなった頃に出てくる夏のつかれが原因です。夏の暑さの中、フル回転で働いていた心臓のつかれが「肝」の機能低下とともに第2の心臓といわれているふくらはぎに反映され、異常がおこりやすくなると考えられています。
[ 秋分のツボ ] 足のつかれ、足がつる時に
承山(しょうざん)