テニス肘の診療法について

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テニス肘の診療法について

2021/07/03

住吉ゆき整体院(Yuki Judo Therapist Space)です。
 
今回は、前回の続き、テニス肘の治療法やストレッチについてお話しましょう。
 
テニス肘の治療方法
保存療法
テニス肘の治療は、以下のような薬や理学療法で痛みを抑える治療が基本です。安静を心がけ、症状が落ち着くまでは、テニスやそのほかの発症のきっかけとなったスポーツは一時お休みしましょう。
 
リハビリテーション
ストレッチや筋トレ、負担がかかった使い方などのリハビリテーションは、ステロイド注射のような即効性はありませんが、長い目で見るとリハビリによる治療が最も効果が高いというデータもあります。痛みが起きたきっかけが無ければ、右肘外側部への負担が原因の一つなので、負担がかからない様にリハビリを行います。
また、電気療法や超音波治療などの物理療法も組み合わせながら実施します。
肘だけの問題でなく、全身的な問題(姿勢不良、肩・胸椎の硬さ(柔軟性低下)、腕で振っているなど)も考えられます。
 
薬物療法
炎症がある場合は、非ステロイド性消炎鎮痛剤(NSAIDs=ロキソニンなど)や湿布をすることで炎症を抑え症状が改善します。ただし、飲み薬は長期間使用すると胃があれるなどの副作用が出る場合があるので、注意が必要です。
 
装具療法
肘より少し遠くの伸筋腱(短僥側手根伸筋腱)の筋腹を圧迫し、指や手関節の伸筋腱の滑走を制限します。
サポーターを実施することで、伸筋腱の付着部である外側上顆付着部にかかる負担を減らすとされてます。
そのため、骨の出っ張り(上腕骨外側上顆)より指2本分ぐらい手関節側で、前腕の外側の筋肉にパットが当たるように巻くのが効果的です。
このサポーターはスポーツ用品売場でも販売されています
 
●注射
物が持てない、仕事に支障が出るほどの強い痛みがある場合、ステロイド注射を行う場合があります。
痛みのある肘の部分に直接治療薬を注射すると、そのまま1~2ヵ月程度は症状が改善することが多いですが、痛みが再燃する場合も少なくありません。
注射は一時的に症状を改善させるだけなので、その間に根本原因をリハビリで並行して改善させ、トータル的な症状改善を目指します。
また、注射を繰り返し行うことは、組織を脆くさせ、長期的には症状を悪化させる場合もあります
 
●特殊治療
これまでは一部の人々のためのものであった最新の先端医療である「体外衝撃波治療」や「PRP治療の再生医療」は、メジャーリーグや日本トップレベルのスポーツ界においては今や通常の選択肢の一つとなっています。
「PRP治療」は野球選手の肘のトミージョン手術の代替えとして最近注目されていますね。
 
・体外衝撃波治療
皮膚の上(体外)から非連続性の圧力波である衝撃波を照射する治療方法です。
スポーツ選手を中心に整形外科領域の腱付着部障害や骨性疾患において使用されている機器です。
手術と違い、傷跡が残らない、切らない治療のため副作用がほとんどありません。実施中は衝撃を加えるため、痛みも伴います。
 
・PRP治療
PRPとは多血小板血漿(Platelet Rich Plasma)のことで、自分の血液を採取し、専用の機械を使用して濃縮した血小板のみを抽出します。
血小板には組織修復を促進する能力が含まれており、患部に注入することで治癒を促す治療法です。自身の血を使用するため安全性もあり、「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」に基づいて実施します。
腱付着部などは血流が少ないため組織の修復能力に乏しいです。
PRP治療によって損傷した組織は、生体内でバランスを保ったまま修復過程を促進させることが期待されています。
 
●手術療法
上記のようにさまざまな治療を行っても痛みが取りきれない場合、手術療法を検討する場合があります。
 
様々な治療方法がありますが、根本的な原因を追求しないとなかなか痛みは改善できません。
 
住吉ゆき整体院ではご予約のみで対応させていただいております。
平日13:00~20:00は常駐しておりますのでよろしくお願いいたします。
土曜日は常駐しておりませんが、お気軽にお問い合わせください。
常駐時間は直接ご来院いただいてもOKですが、お電話いただいた方が確実です。
 
なお、施術は時間外もしておりますのでお気軽にどうぞ。当日予約もOKです。
お電話やメッセージなどで確認いただけると助かります。
お手間おかけいたしますがよろしくお願いいたします。