呼吸についてー続編

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呼吸についてー続編

2020/03/24

 
腹式呼吸と胸式呼吸の違いについてお話します。
 
腹式呼吸の効果として、
・精神的にリラックスできる
・手足など筋肉の緊張が和らぐ
・内臓の活性化
などですが、これらは副交感神経が働く事による効果と言えます。副交感神経が働く時、手足など骨格筋への血流が抑えられ、臓器への血流が活発になります。例えば、食後にはリラックスして落ち着く事で胃の働きが活発になり食べ物の消化が速くなります。
 
柔軟性の獲得や精神的なリラックスを求めるヨガでは腹式呼吸が推奨されていますが、副交感神経の影響があるからです。
 
ちなみに、ピラティスは胸式呼吸がメインです。
 
ゆっくりした動きのヨガが腹式呼吸
速い動きのピラティスが胸式呼吸
と思ってもらって差し支えありません。
 
普通の人が安静時に行っている腹式呼吸には痩せる効果はありません。一般的に痩せると言われているのは息を大きく吐く事で腹横筋など腹部の筋肉が使われるためで、腹式呼吸とか胸式呼吸とかっていう概念はあまり関係ありません。胸式呼吸でも息を大きく吐く事で腹部の筋肉はしっかり使われます。
 
腹式呼吸でも胸式呼吸でも、呼気(息を吐く時)を大きく吐くようにする事で消費カロリーは増えます。カラオケでの発声などは良い例です。個人差もありますが10曲も熱唱すれば200kcal程度にはなると思います。
 
ただ、1日3分のロングブレス(腹式呼吸)で痩せるみたいな話は極端すぎです。そんなに甘くありません。
 
 
腹式呼吸のやり方
 
腹式呼吸はお腹に手を当てて、お腹を膨らますように意識して大きく息を吸います。立っても寝てもかまいません。注意点として、お腹を前に突き出そうとして腰を反らない事です。
 
感覚としてはお腹を前方に膨らますというよりは全方向に膨らますようにする事です。
 
 
胸式呼吸のやり方
 
胸式呼吸は手を広げて胸を広げるように大きく息を吸います。コツは左右の肩甲骨を引き寄せるようにします。
 
これだけです。これで胸郭が広がっている感覚が掴めると思いますが、これが胸式呼吸が出来ている状態といえます。