腸腰筋と内転筋が弱る理由

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腸腰筋と内転筋が弱る理由

2020/02/07

前回は「腸腰筋」と「内転筋」が弱ることによる問題についてお話しました。
 
今回は「腸腰筋」「内転筋」が弱くなる理由についてお話します。
 
筋肉は使わなければ弱くなります。
 
では、「腸腰筋」と「内転筋」はどんなときに使われるのでしょうか?
 
これらの筋肉は股関節を動かす時、姿勢を保つ時に使われるのですが、具体的には以下のような時です。
 
腸腰筋を使う時とは?
 
腸腰筋には「股関節を屈曲する」「姿勢を保つ」働きがあるので、
 
日常生活だと、
・歩く時、走る時(特に階段を上る時)
・しゃがむ時(股関節を深く曲げる時)
・良い姿勢を保つ時
に使われます。
 
内転筋を使う時とは?
 
内転筋には「股関節(脚)を内転する」「股関節・骨盤を安定させる」働きがあるので、
日常生活だと
・足を閉じて座る時
・骨盤を安定させる時(骨盤を立てて座る時)
に使われます。
 
歩く時を始め、「股関節を動かす時」「姿勢を安定させる時」に使われます。 
 
「腸腰筋」「内転筋」が弱くなる理由
 
腸腰筋
歩かない、走らない、階段を上らない、しゃがまない、良い姿勢を保たない
 
内転筋
足閉じて座らない(足を組む)、骨盤を立てて(良い姿勢で)座らない
 
トイレは和式から洋式に変わり、床を拭くときは雑巾掛けからクイックルワイパーに変わったので、しゃがむ機会はほぼないでしょう。
 
長時間座っていると、骨盤が後ろに倒れ、腰が丸まります。
足を閉じるのが疲れるから、骨盤が不安定だから、ついつい足を組んでしまいます。
 
 現代人に当てはまるポイントが多いですね。
 
現代の生活だと、「腸腰筋」「内転筋」を使うことが少ないので、弱化しています。
 
生活様式が現代的に変化したことで筋肉が弱くなりやすくなっています。
より便利に、より快適に、より楽に、となった結果、体を動かすことが減りました。
皮肉なことに、楽を追い求めた結果、現代人の多くが「肩こり・腰痛・頭痛・冷え・むくみ・猫背」といった不調に悩まされるされるようになりました。 
 
対策としては、
・日常生活で、あえて体を動かす
・トレーニングをする
あえてエスカレーターよりも階段を使う
あえて階段を一段飛ばしで上る
あえて床を手で拭く
あえて大股で歩くようにする
 
以前お話しましたが重要な股関節です。
あえて「股関節(体)を動かす意識」をすることで、ちょっと血流が良くなって、ちょっと腰痛も楽になればいいと思います。